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これは建設業に限らず、すべての起業者について言えることですが、学生時代の時間が自由になるうちにアルバイトをしましょう。
当然自分が思い描く建設業者の下でアルバイトができればいいのですが、昨今工事現場に対する管理がきびしくなっている現状からすると、なかなか難しいと思います。
しかし、学校と同じくすべての経験や知識はその後の経営者としての血肉になるという考えからすると、建設業以外のさまざまな仕事を経験してみることには大きな意味があります。
日ごろ起業者の方とお会いしていると、過去の業務にかかわった経験が起業した後の大きな財産になっていることを感じます。
また学生のバイトが無理な場合、卒業後に複数の建設業者を渡り歩いて働くというのも勉強になるはずです。
ただしこの場合気を付けなければならないのは、その立場として「一人親方」となってしまうと、日本政策金融公庫などから「既存の事業者」とみなされて、創業融資の対象から外れるということです(創業融資の対象となるのは、起業後2年間です)
一匹狼的な存在でいたいがために一人親方であるのならいいのですが、おうおうにして元請業者が従業員を雇用する負担を避けるために一人親方という制度を利用する場合が多いので注意しなければなりません。
当事務所への相談でも「自分が一人親方だった」と知らないまま雇用されていたケースもあるため、注意しなければなりません。
起業する前に十分な準備をして、起業した時点で創業融資を獲得し、一気にスタートダッシュをかけるのが理想ですが、中途半端に一人親方で起業したことになってしまうと、それが困難になることがあります。