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こんにちは、茨城で建設業許可の取得をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。

自分の事務所は融資や補助金などの小規模事業者全般の資金調達支援と建設業許可支援のふたつが柱になっています。

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連休明けの朝一番(人によっては日曜日まで明けないかも知れませんが)「経営規模等評価結果通知書」通称「経審」の財務評点(Y評点)をなんとかアップできないかというお電話をいただきました。

建設業界以外の方には何のことか不明でしょうが、経審とは要するに年に一度、決算が終わる度に工事経歴や財務状況を茨城県庁や国交省に提出し、審査を受けることで点数が付く、言ってみれば建設業者にとっての「通信簿」のようなものです。

ただ、この点数によって、県や自治体の評価ランクが変わってきたり、入札に参加できる工事が変わってきたりするので、公共工事を受注しようとする建設業者にとっては非常に重要な通信簿です。

昔はこの経審の点数を上げるための細かいテクニックなどもあったのですが、何回かの計算方法の変更を経て、小手先のテクニックは通用しなくなっています。


「技術者に資格を取得させる」
「社会保険に加入する」
「退職金規程を作る」

などの施策を行えば確かに点数はアップするのですが、そんなものは経審の点数云々以前に、事業発展を考えるならば建設業者が真っ先に考えるべきことで「今さら何を言ってる?」という感想しかありませんでした。

そういうわけで経審の点数アップ支援には興味がなかったのですが、送っていただいた決算書と経審の写しを見ていきなり考えが変わりました。

自分は資金調達支援のため財務の勉強もしています。

その目から見ると、なぜこのお客様の点数が低いのか、そして何をしたらいいのかがすぐにわかりました。
(ただしやはりすぐに対応が可能な小手先の施策ではありません)

お客様には、建設業のコンサルティングではなく、財務のコンサルティングとしてお会いする約束をしました。

今まで自分の中で財務の知識と経営事項審査がなぜリンクしなかったのか自分でも不思議ですが、今後は新しいサービスとして建設業者の方に提供していこうと考えています。