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こんにちは、茨城で建設業許可の取得をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。
昨日、2月半ばにご連絡をいただいて
「年度内に建設業許可を取るように元請業者に言われている」
というご依頼で申請書を緊急で作成したお客様の許可通知書を土木事務所で受け取ってきました。
無事に年度内に許可が下りて良かったです。
このお客様の場合、建設業許可に必要な要件のひとつである「専任技術者」として認められる資格があったので、比較的スムーズでした。
資格を持っていない技術者を専任技術者として認めてもらうためには実務経験を証明するしかないのですが、茨城県の場合これがやっかいです。
およそ
「期間が重なることなく120ヶ月」
(資格+実務経験で専任技術者になる場合には12ヶ月~36ヶ月)
の経験が必要となります。
この「期間が重ならない」とはどう言うことかというと、たとえば1月から6月までの経験があって、別の工事で3月から8月までの経験があったとするとつい
6ヶ月+6ヶ月=12ヶ月
と数えたくなるのですが、これは重なっている3月から6月までの経験は片方の工事についてしか数えず、結局合計8ヶ月の経験と数えます。
なので、よほど毎月同じ業種をコンスタントに受注しているケースを除いて、20年~30年くらいの経験でやっと120ヶ月の実務経験が満たされることになります。
ここで許可取得を断念される方も多いので、続いて
「資格を取る(あるいは従業員に取得させる)予定はないのですか?」
と確認すると、ほとんどの方は否定的なことをいわれます。
いわく
「現場が忙しい」
などです。
建設業許可の取得とそれに必要な技術者資格の取得、これらは経営計画の中で考えていくものであり、年間スケジュールに組み込んでおくといいのではないかと考えています。