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こんにちは、茨城で建設業許可の取得をサポートしている行政書士兵藤貴夫です。
本日は会社設立と建設業許可のお問い合わせにお客様の事務所に伺ってきました。
法人を設立するメリットについて聞かれたのですが、細かい節税の話になってきたので、今度税理士の先生に相談に行きましょうということになりました。
他に建設業者が会社を設立するメリットとしては以下のようなものでしょうか。
- 取引先が広がる(「法人としか取引しない」という会社は存在します)
- 個人事業に較べて銀行から融資が受けやすい
- 個人事業に較べて従業員を雇用しやすい
- 決算月を自由に選べる
このうち、見落とされがちでありながら、実は建設業者にとって意味が大きいのは最後の決算月についてではないかと考えています。
個人事業の場合には事業年度は1月1日から12月31日と決められています。
公共事業を中心に行っている建設業者はもちろん、民間の仕事しかしない建設業者であっても、
「一番忙しい時期はいつか?」
と確認すると、
「年末から年度末」
という答が相当の割合で返ってきます。
個人事業の確定申告は通常3月15日までなので、いわば一番忙しい時期に決算処理を行わなければならないわけです。
決算月を選べるということは、ご自分で決算処理を行う事業主さまの場合特に、そうでない事業主さまの場合でも税理士との打合せなどの負担が減ります。
さらに年度末が一番忙しいと言うことは、12月末の時点ではまだ売上と利益が見えにくいということがあります。
これがたとえば6月や7月の決算であった場合、一番売上の立つ時期は終わっているので、売上と利益の見込みがたちやすくなります。
これが何を意味するかと言うと、事業年度終了日までのあいだに、節税対策も取りやすくなるということです。
忙しい時期も終わっているので、対策をじっくり考える余裕もあるでしょう。
「利益がでたら揃えたい」
というような備品の購入について検討する時間が取れるということです。
もちろん会社設立するということはいいことばかりではなく、社会保険の加入などのデメリットもありますが、それはまた今度の機会にします。